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山田英司の編集「武」日記

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30年ぶりに解明された塩田先生の実戦技
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    もう、30年くらい前になるんでしょうか。木村政彦先生との対談がきっかけで、塩田剛三先生と親しくなった私は編集部員と養神館に遊びに行き、合気道の稽古を見学させてもらいました。しかし、合気あげの稽古を不審に思った編集部員がガッと掴むと指導員は持ち上げられません。彼はアームレスリングに出場するほど力は強かったのですが、私は彼が全体重を乗せてきても、いつも中国武術式の合気あげで持ち上げていました。彼もそのつもりで抑えたのか、ビクとも上がりません。その様子を見ていた塩田先生に、「君は合気道の実戦性を疑ってるだろう。」と聞かれ、「はい」と答えると、私は一人館長室に招かれました。お茶談義の後、突然、塩田先生に「突いてきなさい」と言われ、私は軽い気持ちで右ストレート。すると塩田先生は私の腕の下にスルリとはいり、腕の逆を取り、ボキッ!「あいて!」と思わず叫ぶ私。
    一週間は右肘の痛みが取れませんでした。しかし、その時の塩田先生の動きは速すぎてよくわかりません。一度、井上先生に聞いたら、肘の外に入り、逆を取る技の応用だろう、と言われましたが、塩田先生は確かに私の内側に入ってきました。
    ところが、今回、横山先生のガチ甲冑合戦の本を作っていると、これだ!と思う技を見つけました。その技は有効だが、危険なので甲冑合戦では禁じ手となっている腕天秤という技です。横山先生は、古流の技が使えるものと使えないものがあり、それを甲冑合戦で検証したのです。そのリアルな技を、実は塩田先生が得意にしていたんですね。やはり、達人と呼ばれる人はリアリストでした。

    ガチ甲冑合戦の腕天秤。

    短刀を左手で受けつつ入り身。


    右手を下から絡め、腕と肩で極めつつ一本背負いのように投げます。塩田先生は戦時中に、大陸でこの技を使い、危機を乗り越えました。
    | 出版 | 21:16 | - | - | - |